まるで細密画を眺めている感じの、繊細で優美な装飾、こんなアンティークジュエリーを求めている人たちも多くいらっしゃることでしょう。
目がくらくらしてしまいそうな、華麗なアート、永遠にそのようなアンティークジュエリーの虜になってしまうことでしょう。それは、カメオのアンティークジュエリーです。
果たして、カメオのアンティークジュエリーは、どのような歴史を辿って来たのでしょうか。
カメオのアンティークジュエリーとは……
カメオのアンティークジュエリーとは……、女性たちのためジュエリーとして定着するようになったのは1800年代あたりのことだと言われています。
イギリスのヴィクトリア女王が、カメオのアンティークジュエリーを愛好したと言われています。
そして、治世下に、女性のファッションアクセサリーとして広がりを見せることになります。ヴィクトリア女王の肖像写真でも、胸元には美しいカメオのアンティークジュエリーが……。
ヴィクトリア女王は、カメオのアンティークジュエリー以外にも、最愛の夫アルバート公爵の亡くなったあと、40年ものあいだ、喪章として身につけた黒いジュエリーが、巷で大流行したというエピソードも残されています。
当時のファッションに対して、相当影響力を持っていたようですね。
イギリスのヴィクトリア女王以前
カメオのアンティークジュエリーは、イギリスのヴィクトリア女王以前にも存在していたジュエリーです。
そもそも、カメオとは、それ自体アンティークジュエリーのことではなく、凸型にものに陽刻(文字(や模様)を出っ張らせた彫り方。)された「浮き彫り」のことを言います。
そして、みなさんの中には、「インタリオ(Intaglio)」のアンティークジュエリーがいいという人たちもいらっしゃるかもしれないですよね。
インタリオ(Intaglio)のアンティークジュエリーは、カメオのアンティークジュエリーとは違い、凹型に対して、陰刻された「沈み彫り」彫刻です。
カメオのアンティークジュエリー、インタリオ(Intaglio)には、陽刻or陰刻の違いが顕著にあります。
カメオのアンティークジュエリーのルーツは、古代メソポタミアや古代エジプト文明の印章石にあると言われています。それは、紀元前30世紀頃~の話しです。
当時、大事な資料などの記録に対しての目的として、円筒形の石に対して、文字、文様を陽刻or陰刻して刻んで、また、柔らかい粘土板に捺して残していたと伝えられています。
現代社会でいえば、カメオのアンティークジュエリーのルーツとは、スタンプと言っていいでしょう。